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第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動

第3節:法人組織

嵐山町母子愛育会昭和48年度合同研修会(1973年度)

活動経過について

                平沢団地・高橋宇良

 私の支部は嵐山町の西部の小高い丘の上にある団地です。この団地は各地の人が集った団地ですので、他の地域の愛育班と違って、個々の人生観がありますので、60世帯ありますが、入会している方は16世帯しかありません。年齢の高い方が多いので、もっともと思っております。私もこの土地に越して来て3年、愛育班組織について初めて知りました。【中略】
 この年になって愛育班活動に参加いたしましたことに、東京の息子達に「お母さん、愛育会に入る年じゃない。敬老会に入る年だ」と言って笑われました。でも皆さんのお話を聞いたり、一生懸命やっている姿を見て、年寄りの冷や水と思いましたが入会したような次第です。
 48年(1973)度は支部を責任をもってやることになりました。班長さんと協力してやって見ようと歩み出しましたが、何をやってよいやら手さぐりのようでした。でも皆さんと相談してやったことを順序を追ってお話しいたします。

 月日  活動状況
4月16日 嵐山中央公民館にて支部長会議。
4月17日 平沢団地新旧役員集り新役員を引継ぎました。
5月10日 全会員集り夏休み中の子供を対象にした催しをやることを話し合う。
6月21日 午前中班員宅にて各自自慢の料理を作り、各家庭の味を試食しなごやかに終る。
7月 9日 支部長会議を役場で開催、本年度事業計画を協議。私の支部では乳児相談と成人相談日を決める。その後くつ下の古いのを利用した造花の講習を行う。
7月16日 午前10時より乳児健診を役場で実施したが、余り暑いので思ったより来ませんでした。
7月20日 平沢団地の成人相談を行う。保健婦さんと助産婦さんが来て血圧測定と指導をいたしましたが20名でした。
8月22日 夏も終り近くなったので、団地の小学生を対象に写生会を開催、愛育会に入ってない人も、声をかけましたので大勢集り、お母さんもも一緒に来て図画を書いたあと、西瓜割をして遊びました。図画を先に書かせましたので、皆がかいたようです。
 暑いので班員宅の庭で花などを写し、思い思いにたのしく午前中に終りました。母子共一緒に遊ぶのも大変良い事と思いました。
8月20日・28日 48年度東松山保健所管内合同研修会が東松山三和銀行会議室で開かれました。
 保健所の西島所長さんの不幸な子供を生まないために、埼玉医科大学前田先生の老人福祉について、川越市役所、町田係長さんの愛育班活動などのお話をきいて大変参考になり、立派だと思いました。その他嵐山町と東秩父村愛育班による事例発表があり、質問などもあってたのしかったと思いました。
9月11日 中央公民館にて、ダスキン主催の古いくつ下を利用した造花の作り方やその他面白い利用法をきいて参考になりました。
10月12日 幼児の健康管理、栄養協議会について相談し乳児検診日を決めました。
11月 2日 午前9時頃より平沢団地の乳児の訪問をいたしました。体重を測り健康状態の観察をいたしましたが、皆元気なお子さんなので安心いたしました。
11月20日 午後1時から3時まで日赤の岡野婦長さんの幼児のかかり易い病気と手当について大変良いお話がありました。余り集まらなかったので残念でした。
12月17日 消費者講習会、現在の石油、プロパン、ナイロン化学製品の見分け方、洗濯のしみぬきのお話。

 以上のようなことを行ってきましたが、私達役員は会員さんから受けるいろいろな問題に対し話し合いの中で検討し、専門家に指導をあおぎながら活動をすすめてまいりました。来年度はこれらを参考に頑張って行きたいと思います。

嵐山町母子愛育会『昭和48年度合同研修会資料』
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