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第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動

第3節:法人組織

菅谷地区・七郷地区母子愛育班合同体験発表会(1965年)

恵れた子供の尊さ

            広野支部 水戸その

 あるお嫁さんの立場を見ておりました。子供が近く女の子が続けて生まれたのでお嫁さんとすればまだ子供はほしくなかったのでしょう。逢うたびに「本当に今度の子供はどうでもよい」と涙をこぼしていうので、私も何度もらい泣きをしたか知れません。でも妊娠したからには、健康な赤ちゃんを生むために母体の保健に意をもちいなければなりません。よく胎教ということを云われますが、昔は妊娠中火事を見るとアザのある子供が生まれるという胎教にまつわる迷信がありますが、胎児と母体との精神的つながりは直接にはないということでありますが、悲しみ、おどろきなど悪い気持は母親の体に影響する例は多く見られ、胎児にも関係すると聞いております。私はお嫁さんに逢うたびに、今のお腹の児が将来どんなに役に立つ事になるかも知れないから、そんなふうに考えずに頑張って良い赤ちゃんを産みなさいよと励ましたおりました。其のうちに出産となり、大きな男の子が生まれました。今までは母乳が少なかったのですが今度は良く出るし、発育も良いので本人も嬉しそうでした。私も励ましたかいがあったと、本当に良かったと思いました。
 この例では男の子が生まれたので出産間隔が近かったのにもかかわらず喜びに変りましたが、男の子だからではなく本当に望まれる子供を産むたまに工夫が必要なのではないでしょうか。家族計画とはこんなところにも考慮しなければならないと思います。

菅谷地区・七郷地区『母子愛育班合同体験発表会』資料 1965年2月15日
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