第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動
菅谷地区・七郷地区母子愛育班合同体験発表会(1965年)
育児の記録
志賀支部 佐藤伸子
12月14日がきて私の子供は満1年になります。この1年間を振りかえってみますといろいろなことがありました。
菅谷地区・七郷地区『母子愛育班合同体験発表会』資料 1965年2月15日
昨年12月14日はじめて1児の母となり、まづ1番心配になったのは丈夫な元気な子供に育てあげることができるかどうかと云うことでした。1週間がすぎ家にかえって私と子供の生活が始まりました。最初はミルクをのますと3回に1度はむせて、その度にあわてて背中を軽くたたいてやるという事で大変でした。一時はミルクを飲ませる事も恐ろしくなったことがあります。2ヶ月目からミカン汁を少しづつあげ始め、3ヶ月の終り頃より離乳食を与え始めました。
4ヶ月目には1人で俯伏せになり、頭をあげて訳の分らぬことを言っていました。6ヶ月目には這うことができ、8ヶ月目にはつかまって歩き、10ヶ月の終り頃には1人立ち、11ヶ月目には歩きだしました。12月4日の誕生日には、お餅とケーキで御祝いをしてあげました。1年間を振り返り、これという病気もせず丈夫に育ってくれたことは親として嬉しく思っています。
尚私の子供は10月の赤ちゃんコンクールに参加させて頂いた事も大きな喜びでありました。又、保健婦の篠崎さんの暖かい御指導をいただいたことは何より力となりましたことを付け加えまして終りといたします。