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第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動

第3節:法人組織

菅谷地区・七郷地区母子愛育班合同体験発表会(1965年)

乳児発育の一例

            川島支部 篠崎雉子

 一口に体験発表といわれましても、私は愛育班に入りませんかとすすめられ内容もわからないままに一役員となり、今日にいたりました。母として乳児の発育状態をお話しいたします。早産で生まれ未熟児でした。

  昭和38年7月12日生まれ 女子
出生時〜1ヶ月
 体重2.5kg、身長48cm、胸囲31cm、頭囲31cm、臍帯の脱落6日目。黄疸は普通生後3日間というもの。体が冷たくなったり、熱がでたりしたので電気アンカ、ゆたんぽ、水枕と云った具合。お乳をのむ体力がなく脱脂綿に砂糖湯をしめし吸わせたわけです。
 7日目体重2.45kgと減少、母乳分泌は悪く人工栄養で育て、どうやら赤ちゃんらしい顔色になったのが3週間ぐらいで、25日目には体重2.9kg、まあまあ発育良好とお医者さんに云われ、ほっと一息。
1ヶ月
 ミルクを飲む以外はほとんど眠っています。
2ヶ月
 体重3.9kg。やはりほとんど眠っています。しかし音のする方を見ているけはい。
3ヶ月
 離乳食を始めました。果汁小さじ1パイから一日の様子を見ながら一日、一日と量を増してやりました。果汁は好物のようです。まだ目は良く見えず、はっきり笑いません。
4ヶ月
 体重5.4kg。生れた時の2倍ちょっとになり、お味噌汁、パンがゆ、半熟卵等与えました。はっきり物が見えるようになり笑いはじめました。
5ヶ月
 首がすわり、物をつかむ気持になり、抱くと少しはねる程度でやはり一歩おくれているようです。
6ヶ月
 ねがえりもできず、おすわりもまだできません。ねて頭を動かしたり、手足をばたばたしている。
7ヶ月〜8ヶ月
 おすわりができた。すわっているだけで動こうとしない。
9ヶ月
 下の前歯がはえはじめる。
10ヶ月
 体重9.85kg。やわらかいものは何でも食べ、好ききらいはない。
1年1ヶ月
 体重10.95kg。前歯上下二本づつはえそろう。今までこれといった病気はなく風邪をひいた程度。
 離乳食は完了。言葉はマンマ、ママ、パパぐらいが皆に通じる。一人立ちが出来た。
1年2ヶ月
 一歩、二歩あるきはじめた。菅谷村の優良児として東松山保健所管内赤ちゃんコンクールに出場。昭和39年度の審査会に入賞。これもひとえに保健婦さん、皆さんのあたたかい御指導のおかげを持ち、今日にいたりました。

菅谷地区・七郷地区『母子愛育班合同体験発表会』資料 1965年2月15日
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