第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動
菅谷地区・七郷地区母子愛育班合同体験発表会(1965年)
母子愛育班体験発表
二月十五日、菅谷中学校体育館に於て、菅谷七郷地区の母子愛育班合同体験発表会が開かれた。会員数三五〇名、村助役、教育長、東松山保健所長、衛生係長、保健婦三名、助産婦四名の参加者を得て午前十時開会。助役、保健所長の挨拶に次いで、類似した発表内容の者が一組になり四組に構成され順次発表した。一組が終るごとに保健所長を中心に質疑応答がなされた。教育長、衛生係長の挨拶をさいごに午后三時閉会した。
『菅谷村報道』165号 1965年(昭和40)3月20日
発表内容は次の通りである。
一、乳児の発育過程を良くみつめ保育の方法などについて記録されたもの
(イ)乳児発育の一例 川島 篠崎雉子
(ロ)双生児発育の一例 古里 安藤あさ
(ハ)二児の母として育児の体験から感じたこと。遠山 山下好子
(ニ)乳幼児のおもちゃ 吉田 荒井たか子
(ホ)育児の記録 志賀 佐藤伸子
二、家庭の人間関係や愛情問題から受ける精神的、肉体的影響について
(イ)育児は家族の愛情で 千手堂 高橋早苗
(ロ)母性愛の尊さ(心の交流と更生) 勝田 関口つや
(ハ)恵れた子供の尊さ 広野 水戸その
三、すでに患ったことのある人の悩みから病気を予防するにはどうすればよいか。地区の人がどのように協力することにより効果をあげることができるか
(イ)集団検診の成果(寄生虫) 平沢 村田みち
(ロ)鉤虫病(十二指腸虫)を体験して 杉山 小林さだ
(ハ)高血圧の料理講習を実施して 越畑 関口節
四、知識を得るための方法について
(イ)愛育会の経過報告について 大蔵 柏俣貞子
(ロ)愛育会の一役員となって感じたこと 太郎丸 鈴木みや
(ハ)移動図書館の利用について 菅谷 中島初枝
(ニ)家族計画について 鎌形 長島花子 以上
十五名の代表者は各々の立場から愛育班活動をとおして自分達の力で行う衛生問題と取組んだ状況を発表されたわけである。多忙中大変だったと思うが今后の組織活動えの良い参考になったと思う。
保健婦 篠崎満子