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第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動

第3節:法人組織

母子愛育会(愛育班活動)

こんにちは 保健婦です

愛育班をみんなで育てて

 だれもが心も体も健康で、家族みんなが明るく、いきいきと暮したい。愛育班は、こうした願いをもつ主婦などの手によってつくられています。
 愛育班員は、地域の諸問題を持ちよって話し合い、みなさんとの連帯の輪を広げながら、健康づくりのお手伝いをしています。
 愛育班は、多忙な主婦が、わずかな時間を活用して無理なく参加できるよう、民主的なしくみと自主的な活動方法をもった民間の婦人組織です。
 愛育班は、全国で育てられているボランティアグループです。

嵐山町の活動は

 ここに会員の多くが核家族で育児におわれている婦人が、班員となって中心に活動している一つの班の活動を紹介しましょう。
 毎月班員が数件の乳幼児を持つ家庭を訪問し、育児の相談相手をしています。私ども保健婦に寄せられている訪問カードの中には、育児に奮闘するお母さんの姿や、赤ちゃんの順調な発育をお母さんと共に喜ぶ班員の声が報告されています。ときには、御主人の健康を心配する相談もあります。訪問を受けている会員さん、特に初めての赤ちゃんを持つお母さん方からは、とても心強い、と喜びの声が聞かれます。
 訪問の外に、自分達で積極的に健康に関する学習会も行っています。先日は「〇歳児からの性教育」をとりあげてスライド会を催し、その後、座談会では「子供達のエッチ話に、母親としてどう対応していく」「家庭での初潮教育にどう取り組むか」など、活発な意見が出されておりました。会員の一人はむし歯予防でお菓子の問題を考えるのと同様、性教育の問題にしても、地域で取りあげていく必要性があると述べ、愛育班の輪を広げていきたいと話していました。
 この外、母親学級、乳幼児相談、成人病相談などに積極的に参加し、お手伝いも行っています。
 みなさん!愛育班活動に参加してみませんか? 問い合わせは地域の愛育班員さん、または役場保健課保健婦まで。

『嵐山町報道』300号「こんにちは 保健婦です」 1981年(昭和56)9月25日
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