第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動
母子愛育会(愛育班活動)
こんにちは 保健婦です
ご存知ですか!愛育班
58年(1983)度、菅谷地区母子愛育会総会と体験発表、育児に関するアンケート発表が、去る三月十一日に平沢地区コミセンで行なわれました。愛育班活動を中心とした体験発表の一部を、ここで紹介したいと思います。
一年間の活動を終えて
菅谷七区 沢路妙子
私達、七区の愛育会員は現在19世帯です。みなさん行事には熱心に参加して下さいます。お子さんが幼稚園已上になって、参加なさるのもお母さまお一人の方でも、何かと協力して下さいます。行事がどうしても幼児中心の場合が多いのは、時間的にもやむを得ないと思いますが幼児を育て終った方の経験や知恵も、愛育会には大事なものと思います。
毎月回覧しています月刊誌『愛育』によれば、活動が赤ちゃんからお年寄までの心身の健康にまでまたがっている市町村もあるようです。私達乳幼児をもつ母親も、愛育会を窓口にして、できる範囲の社会参加をしたいものです。幼児から手の離れた方が、より多く愛育会に残って下さって、先頭に立って下されば、なお活動が層の厚いものになるのではないでしょうか。
最近、中学生の集団暴力のニュースを聞きますが、楽しい良い意味の仲間を知らずに育ったような気がします。小学校から行行、大学と学校が競争社会の一面を持つ今、現役で乳幼児を育てている私達だけでも、大きな気持ちで地域ぐるみで、楽しい子供時代を送らせてやりたいと思います。
もう一つの活動として七区では、もう何年間も赤ちゃん訪問が続いています。体重を計ってお母様方からの質問などを、訪問手帖で保健婦さんに伝えます。お母様達も知識が豊富で、私達の方が教えられることが多いくらいです。
愛育会が、家庭の健康を守る主婦の団体として、ますます充実していくことを願っています。いかがでしたか? あなたの地区でも活動を始めてみませんか。
58年度スローガン
・仲間を増やそう愛育班
『嵐山町報道』314号「こんにちは 保健婦です」 1983年(昭和58)5月20日
・ためらわず、愛の一声かけましょう。
こんにちは 保健婦です
5月20日の報道で愛育会(班)のことを掲載しましたが、今回は愛育班について、もう少しくわしく紹介したいと思います。
愛育班とはなんでしょう
母と子の幸せ(家族・地域へ広がります)のための組織活動です。
組織活動とはどんなことでしょう
地域の問題をみんなで解決するための自主的な活動です。
愛育班員は何をするのでしょう
組織活動をする奉仕者です。主な仕事は、受持家庭への訪問と連絡などです。
どんな人がなれるのでしょう
地域住民の中から自主的に選ばれた婦人達の集まりです。
家庭訪問とはどんなこと?
訪問とは、ひとことでいうと皆さん、お元気ですか?という「声かけ」といっていいでしょう。めざすことは心も体も社会的にも健康で生活できることにあります。
愛育班の数は
全国で一一一五の班があり、埼玉県には、二三九あり、当嵐山町の愛育班も、その中の一つとして、活動しているのです。
これからのこと
嵐山町の愛育班も少しずつ仲間が増えていますが、もっと活動が町民全体へと広がっていけたらすばらしいと考えます。
愛育班について、知りたい方は、役場保健課又は会長新井宅【電話番号略】まで、お気軽に御連絡下さい。
『嵐山町報道』315号「こんにちは 保健婦です」 1983年(昭和58)7月30日