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第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動

第1節:婦人会

菅谷地区婦人会『つどい』創刊号1958

研究会出席の記

                川島 権田かつ子

 去る三月上旬、川越農高に於て比企、入間地区婦人団体運営研究会が開催されました。大友会長の長い挨拶の後、三つのテーマがあげられて分科会にうつりました。
 一、地域に於ける団体のあり方
 二、団体の財源について
 三、事業計画について
 私は会計に関係ある第二に入りました。司会者大宮婦人会長、助言者飯能婦人会長、参加人員四十七名。先づ会費の問題から。月十円年百二十円が半分位。年百円が数人。八十円、六十円、五十円で、中にたった一人年三十円の方が居りました。月十円を集める団体では六円を本部、四円を支部。百円の所では七分、三分。後は全部を本部でした。此の時助言者が「皆さん事業をなさるにも小さい支部単位の方がやりよく又効果的ですね。それには支部の財産を充実させなくては活動できませんね。支部はどうしていますか」に対し、大体が日用品の販売でした。
 「婦人会は物を売る機関ではありませんから、物品販売は好ましくありません。特に商人との間を考へてですね」との注意でした。三十円の会費の団体では、役場の衛生係のお手伝ひをしたり、又講演等開く時は、社会教育委、PTA、保健所等と共催にやりますので、費用はわずかでよいお勉強の機会をたびたび得て居るそうです。
 次に帳簿で、記録簿、会計簿は大概ありましたが、発送つづりは菅谷だけでした。「それは大変結構ですね。会の歴史になりますから、皆さんもこうした団体に習い、あまり他をたよらずに明るく、堅実に歩みたいものですね」と司会者からおほめにあづかりました。
 最後に助言者から「県には社会教育費としてたくさんの予算が取ってあります。此のお金は婦人会のような団体でお勉強のためにつかえるお金ですから、大いに利用してお勉強して下さい。」と申されました。

菅谷地区婦人会『つどい』創刊号 1958年(昭和33)11月
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