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第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動

第1節:婦人会

菅谷婦人会『しらうめ』第16号1996

子育てに思う

            菅谷五区 野沢万知子

 幼い頃から十数年と子供達に接し「ごく普通なまともな子に成長すれば」と、期待を持ち続け成長の課程にあわせながら見放す事なく一生懸命に育てたつもり……。だが、一人立ちして欲しい時期になって回想してみれば、社会一般常識の無知さに落胆する事が多いのです。「普通に育てる」という事の難しさを感じさせられました。
 近頃の子供達は、簡単に言うと身勝手、相手はどうあれ自分さえ満足すればそれで良いと言う感覚のようです。相手に対する気持ちを理解し、それから自分の用件を話す、こんな心の余裕が少しでもでてきてくれればと思います。我々も含め、自分の一方的な事だけでなく視野の広い人物になってほしいものです。思っている事と現実は矛盾だらけです。でも何時でもこのような中で上手に泳いでいて良いのでしょうか。今まで夢中で子育てをしてきました。これからは、婦人会で計画して下さる行事に一つでも多く参加させて戴き、充実のできる自分の人生を歩みたいと考えています。

菅谷婦人会『しらうめ』第16号 1996年(平成8)3月
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