第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動
菅谷婦人会『しらうめ』第16号1996
愛情弁当サービス
川島 竹間幸子
ご存じでしょうか?菅谷婦人会が一人暮らしの老人の「お弁当サービス」に参加していることを。核家族の時代になり、子供の数も少なく、やむを得ずに一人暮らしをしている方がいらっしゃいます。その方へ心づくしのお食事を提供しています。私達の老後はもっとたくさんの老人が一人暮らしになります。せめて元気なうちに、お弁当サービスなどの老人介護に参加させていただき、少しでもお役に立てれば幸いだと思います。お弁当サービスには可愛い絵とこんなメッセージが付けられます。
久しぶりの五月晴が何日か顔をのぞかせましたがなかなかお天気も長続きしませんね。皆さんお変わりありませんか?今日のお弁当は「菅谷婦人会」の皆様の心のこもった手作り弁当をお届け致します。どうぞお召し上がり下さい。天候も不順で温度差があります。お体にはくれぐれもお気をつけてください。次回は六月六日です。
この内容に集約されております通り会員の心のゆき届いた作業ぶりに初めて出席させていただいたときには驚かされました。自主的に何班かに別れて細かなことまで、しかも手際良くお料理が出来上がって行きます。机の上にパックを並べ彩りを考え何種類もの料理が詰められて完成です。私が秋に参加したときには紅葉を百枚もどなたか用意しており一枚ずつ飾りつけました。会員の皆さんの真心をつくづく感じました。献立を考えるに当たっては、カロリー、軟らかいもの、油の少ないもの、など細部に渡って相手の立場に立って熟考していてリーダーの方のご苦労は大変なものだと思います。これからも皆様のご協力でこの素晴らしいサービスが続けられるようにと願っております。
菅谷婦人会『しらうめ』第16号 1996年(平成8)3月