第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動
菅谷婦人会『しらうめ』第16号1996
ディズニーナイトツアーによせて
平沢 奥平正子
幾年も前から本部内にもち上がっていた「ディズニーランドの花火を見たいツアー」が本年度やっと実現できました。偶然にも親離れした子供を持つ、意気投合した(結局、子供が一緒に遊んでくれない)母親がバス一台になる程ご協力いただき、出発することができました。
菅谷婦人会『しらうめ』第16号 1996年(平成8)3月
道路事情もよく思いのほか早く到着でき、三時からのパレードも見ることができました。子供達が小さい頃、どうしてもあれに乗りたい(百二十分待ち)。これを見たい(七十分待ち)。と振り回された頃に比べると今は自分の身体を守れば何も心配することもなく、意気揚々と楽しむことができる満足感は、すべてにゆとりを与えてくれ、何を見ても和ませてくれました。時には童心にかえり「キャーキャー」と思いっきりの声を出しては発散し、時にはすっかり「おばさんツアー」に変身して程々の図々しさを振り撒いて歩きました。
夕方のパレードの時間が近付いてくるとだんだん見物客も増えてきて人垣もできる程になる中、平沢軍団はレストランのベランダで食事をしながらパレードを楽しむことができ、それはもう贅沢な時間を過ごせました。老若男女をこれだけ引き付け、そして没頭させ魅了させてくれるディズニーの偉大さに感銘すると共に、スタッフにも頭が下がる思いです。余韻の残るままにシンデレラ城の真前に立ったのはもちろん、今日のメインの花火を見るためですが、そのそばに書面では表現できない程の素晴らしい十五夜で満月の夜という、ネオンに負けず劣らぬ輝きを見つけひたっている時、感激の花火が開始されました。雄大な夜空を花火が占領し、幾十色かのきらめきがすぐ消える光の祭典とは思えないように瞼にしっかり今も残っています。
トラベル社のご好意により集合時間延長になり閉園十時になったにもかかわらずまだ、時間不足を感じる方々も多く、時を大事にして下さることに感謝しました。そして帰りのバスの中で参加していただいた皆さんは、満足した顔以外はなく、まさしく今夜の満月そのものでした。
主催者側としては、計画して実行に移し、最後解散して無事終了した時、はじめて安堵感となり、そして参加していただいた方々の感想の中に少しでも「よかった。」「ありがとう。」「又、つれていってね。」という貴重な声を頂戴した時、何よりの行事成功といえるのではないでしょうか。そして次の計画に繋ぐステップとなることでしょう。これからの役員さんも会員の皆さんの希望を重視して、ご協力を仰ぐことと思いますので、本部まで届く「ご意見」をお待ち致しております。平成七年度、ご協力ありがとう御座いました。