第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動
菅谷婦人会『白梅』第1号1980
はじめての試み チャリティーバザー報告記
三月十一日 於 中央公民館
菅谷婦人会『白梅』第1号 1980年(昭和55)
三月十日午後、会員の皆様の善意によって持ち寄られた多種多様な品々。どこから手を付けて良いやらと思ったが、役員の方々の努力で夕方には値札もつけられ会議室にしつらえたそれぞれのコーナーに並べられた。
翌十一日、菅谷婦人会のはじめての試みとしてのチャリティーバザーの日。
午前九時半、果して買いに来て下さるだろうか? 不安と期待の入り交った気持で売場に立った。ドアーの外には開店(?)を待つ何人かの顔も見える。定刻にドアーが開かれると真直に新品コーナーに進む人、入口近くよりゆっくり吟味して歩く人などさまざま。私の売場は五〇円〜一〇〇円までの新品コーナー。主婦の常なのか先づ男性用の靴下、肌着、Yシャツなどから売れ、次いで子供の物、おばあちゃんになどと言ひ乍ら買って下さる。
約三〇分位で隣りの新品一人一点のコーナーは(毛布、敷布、コタツ掛けなど)きれいに売切れとなった。
次いで台所用品、小間物などの売場も売切れとなり、衣類を中心とする中古品コーナーも十一時半頃には殆どの品物を売切ることが出来た。
終了後、役員が集まり次の点を反省点として話し合った。
○ サークル、ベビーバスなど大きな品物の申出もあったので黒板に書いておいたが、気付かなかった方が多かったので、今後この様な品物の売り方も考えたい。
○ 持ち帰って組立てる品物のネジが無く御迷惑をおかけしたのであらかじめ部品の点検をする。
○ 各支部長が品物を集めて公民館へ運ぶ労力が大変であった。
○ 値段が適正であったか。
○ 今後も行うか。行うとすれば毎年か隔年とするか……等々。
家庭に眠っている品物を必要とする方に使って頂く事によって得た浄財九万二五〇円は「社会福祉協議会」に寄付させて頂き福祉のお役に立てて頂く事になりました。このやうに、全会員の協力によって盛会裡に終了致しました事を御報告致します。