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第6巻【近世・近代・現代編】- 第6章:くらし

第1節:ひと・生活

釣り・鮎漁

村民レクリエーシヨン大会
     清遊交歓の一日 七月十八日(土)と決定

 既報報道委員会主催、村民懇親鮎漁大会は、この計画発表と共に各方面から熱心な賛同を得て、着々具体的準備を進めているが、先ず開催期日は一応七月十八日(土)と決定した。投網解禁は六月二十三日であるが、本格的漁期は七月三日曳網解禁後で、農繁期や天候の関係で例年七月二十日頃から最盛期に入るのが常である。従つて十八日の期日は先ず無難というところ。小川漁業組合役員の大沢喜作氏は「本年は三月から五月までの間に三浦三崎から四万、琵琶湖から四万、利根から二万以上、合計十万尾以上放流した。村の分では嵐山と千手堂橋附近に入れたから相当いる筈だ。三寸位のも入れたから七月中旬には七寸位にはなつているだろう。時々間違つてにかゝるという噂もある」といつているから、数量も生育状況も上乗。水加減と天気がよければ、絶好の機ということになろう。
 参加者は七、八十名から百名位と予想されている。前号の賛助団体の外、青年団や、自警団の若人達の参加も予想され明治、大正、昭和を貫き各年代の村民が一所に会同して歓を通ずる光景は蓋(けだ)し近来の盛観であり、とくに嵐山釣友会が特別応援に乗出し、日頃錬磨の妙技を公開して、初心者には実地指導をするというから一層興味深いものになろうと期待されている。
 網は参加会員の奉仕、従つて経費は最小限、興趣は最大限を根本方針として、会費は二百円、弁当とお酒をたっぷり用意し、鮎料理は菅谷の米山時次郎君が釣友会から参加して、大いに腕を振う計画。いづれにしても、これは面白さうだというので街は鮎漁の評判で賑つている。

『菅谷村報道』34号 1953年(昭和28)6月20日

第三十五号発行記念
 村民レクリエーシヨン大会
  実施要領

前号で予告した村民レクリエーシヨン鮎漁大会は左【下】記のように決定しました。何卒多数御参会下さるようお願いします。

   記
一、日時 七月十八日(土)早朝より天候と水加減により変更する場合は予めお知らせします。
二、集合場所 午前九時槻川橋下に集合、漁場は先発隊が選定しておきますから適宜漁撈作業に参加して下さい。
三、懇談会 午後一時より会場は内田源作氏裏手河原の予定。
四、参加申込 七月十七日正午まで。
  会費二百円を添へて報道委員会へ。

『菅谷村報道』34号 1953年(昭和28)6月20日
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