第6巻【近世・近代・現代編】- 第5章:社会
風水害
村長報告
九月二十六日の定例村議会において関根村長は26号台風などに関して大要次のような報告を行った。
『菅谷村報道』170号 1966年(昭和41)12月15日
【中略】
一、台風26号の時は、二十四日十時に対策本部をつくり、二十五日午前三時から活動を開始した、十時頃までには大体状況がつかめた。現在までに判明した被害状況は次の通りである。
住宅全壊13戸、半壊8戸、一部破壊10戸、小破損約一千戸、物置など全壊15棟、半壊10棟、大破損10棟、小破損約一千棟、死亡者一名、橋梁流失三ケ所(大蔵、杉山)、道路破損数ケ所、水稲倒伏約十町前後、一時冠水約六割、
台風26号本村を直撃
災害救助法適用さる去る九月二十五日未明の台風第二十六号被害は予想外に大きく、本村を始めとして比企一帯にわたる損害は実に莫大なものであった。本村においては、二十五日早朝より村内被害状況【調査】に当り、これをまとめて災害救助法の発令について県に要請した。
九月二十七日に至り、県より災害救助法の適用について次のような通知を受領した。
今回の台風第二十六号により被災した貴村の区域に対し昭和四十一年九月二十七日十七時〇分災害救助法を適用し、り災者の救助を行なうことになったので、救助の実施に遺憾のないよう万全を期せられたい。
村はその後、り災家庭に対して援助物資、仝見舞金を贈る等、厚生課を中心としてその衝(しょう)に当った。台風被害状況
『菅谷村報道』170号 1966年(昭和41)12月15日
一、人的被害
死亡 一 軽傷 二
二、家屋被害
1、住居 全壊 一三戸
半壊 五八戸
浸水(床下)一戸
2、非住居 全壊 一五戸
半壊 一〇戸
三、公共土木被害
橋の流失 二