第6巻【近世・近代・現代編】- 第4章:教育・学校
日本農士学校
東洋農道振興 農士学校で
比企郡菅谷農士学校(金鶏学院)では二千六百年並びに創立十周年記念に二本農道の振興を強調満、朝、台、支中堅農村青年に呼びかけ廿三日より二泊三日の東洋農道振興大会を開催する。参加者は付近農家に分宿、講演と実習、討論に新態勢下の農道精神と実践を昂揚、日本農人の本来の使命を具現する、参加者は二百五十名で講演は「世界文明における没落と農村文化」「日本農村の使命」
『東京日々新聞』埼玉版 1940年(昭和15)8月18日
東洋農道振興大会 きのふ菅谷農士学校で
四百五十余名出席比企郡菅谷村農士学校(金鶏学院)では二千六百年、創立十周年記念に日本農道の昂揚東洋農業の確立を期し満、蒙、支、台農村中堅に呼びかけ廿三、四、五の三日間同校に東洋農道振興大会を開催。大会第一日廿三日午後一時、文部、農林、拓務三大臣代理、吉田前厚生大臣、土岐県知事外多数の来賓を初め満蒙支内地参加者四百五十余名出席、大会総裁酒井忠正伯司会で国家斉唱、詔書捧読後会長土岐章子爵の挨拶三大臣を初め来賓の祝辞、外地来賓の紹介あって日程入り。午後二時半より同校検校菅原兵治氏の「日本農村の使命」三時間に亘る講演あって第一日を盛会裡に終了、各参加者は村青年団員の案内で付近農家に分宿、夜は宿舎に班別の農本座談会を開いた。第二日は午前八時学監安岡正篤氏の「文明と農村」同十時よりは九大出身済南大学教授[空白(朱経古か)]氏の講演、午後一時より本部提出の「東洋農村指導人士の連契」「東洋農道振興の方策」に関する全員協議会を開催。第三日は外地関係者の隣村大岡村農業視察後午前十時より視察団の意見発表後午後一時午餐座談会を開き閉会する
『東京日々新聞』埼玉版 1940年(昭和15)8月24日