第6巻【近世・近代・現代編】- 第4章:教育・学校
七郷中学校
七郷中学校37年間の歴史に幕
静かに最後の卒業式昭和二十二年の新制中学発足以来、三十七年間の七郷中学校の歴史に終止符が打たれました。四月から玉ノ岡中学校が大字杉山字玉ノ岡の地に開校することに伴うものです。三月十五日、三十七回めの卒業式に奇しくも三十七名の卒業生を送り出すことになりました。しかし、これで七中の灯が消えてしまったわけではありません。在校生の皆さん、この灯を玉ノ岡でもっともっと明るくともしてください。
歴史は玉ノ岡中学校へ
七郷中学校の生徒の純朴さ、素直さをほんとうに肌で感じさせるような静かなそしてすばらしい最後の卒業式でした。
『嵐山町報道』320号 1984年(昭和59)3月30日
今年の冬を象徴するかのように降った前日の雪も消え、おだやかな卒業式日和に恵まれ、午前九時四十分に式は始まりました。
養田校長先生から一人ひとりに卒業証書が手渡された後、田畑俊夫PTA会長から卒業記念賞として、町の木梅の苗木が卒業生に贈られました。
来賓としてあいさつにたった町長は、みなさんはまだ苗木である根を十分に地中に張って養分を取り、りっぱな人間になる基礎をつくってほしいと祝辞を述べました。
また、卒業生を代表して、小沢秀明くんが「七中が廃校になるのは悲しいが、僕たちは、七中最後の卒業生という誇りを持ち、これからの新しい生活の支えにしたい。在校生の皆さんは、第一期玉ノ岡中学生として学校の発展に努力してほしい。」と答辞を述べました。