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第6巻【近世・近代・現代編】- 第3章:産業・観光

第1節:景勝・名所

八景

  志賀八景

高田落雁    適や山田のおくも雁の声

吹上ノ坂行人  木からしと夕日背負てのほる人

棒谷谺     鉄砲の谺か鹿の立すかた

市川の土橋   老の杖こわや土橋の霜け道

遠の平暮雪   月か雪か眼もしろたひの遠の平

金平の秋き   雲はれて原に隈なし秋の月

大谷山晩鐘   きり晴て大谷山にかねの声

津金沢の夜雨  苔流す春の泉や夜の雨

志賀・多田一男家文書No.72
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