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第6巻【近世・近代・現代編】- 第2章:政治・行政

第5節:報道委員会と『菅谷村・嵐山町報道』

編輯係より

△若葉香る日に「報道」第一号を皆様のお手許にお送りします。まことに不出来でありますが皆様方の御指導と係員の努力とに依り漸次改善して行きたいと考へてをります。本誌に対する御希望なり御感想なりがございましたなら御遠慮なく御意見を御寄せ下さいます様御願い致します。
△報道の使命とする所は皆様方の御意見をできるだけ多く聞くことであります。そのために各字に「世論箱」を設置致しましたから御利用下さっていただきたいと思ひます。建設的御意見は本誌に掲載致すつもりであります。
 次に各字に於ける「世論箱」の設置ヶ所記しますと
 菅谷一号岡松屋前、二号銀行掲示板、川島三号鬼神神社前掲示板、志賀四号消防小屋、五号沼の傍倉庫、平沢六号公会堂、千手堂七号公会堂、遠山八号加工場掲示板、鎌形九号吉野圭助氏前、十号植木山公会堂、大蔵十一号金井屋前、根岸十二号観音堂、将軍沢十三号火の見掲示板
△過日募集した本誌名については皆様方より御熱心な投書をいただきましたが運営委員会で検討の結果、「報道」に決定致しました。尚投書中には、「朝光(あさかげ)」の如く古典的文学的なもの、「ゆうとぴあ」の如く理想主義的なもの、「嵐山ニュース」「嵐山新報」の如く宣伝的なもの等多種多様であった。
△その他の投書として「墨梅」氏より御都合自由主義について、「匿名院一言居士」氏より報道委員会に寄する文、「一組合員氏より「民主主義実践の代表者様へ」と題する意見が寄せられた。一組合員より寄せられたものは去る三月末頃共産党菅谷細胞が新聞折込として発表した農業協同組合に関するもので、その様な事実はないとする自己の組合信頼の弁である。
△次回原稿〆切りは五月二十日です。村政その他村内事情について遠慮なく御意見を御出し下さい。

『菅谷村報道』1号 1950年(昭和25)4月20日
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