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第6巻【近世・近代・現代編】- 第2章:政治・行政

第4節:平成

嵐山町

嵐山町広報240号(2011年4月1日発行)表紙|画像
嵐山町広報240号(2011年4月1日発行)表紙

東北地方太平洋沖地震発生!

 2011年3月11日午後2時46分ごろ、東北地方三陸沖を震源に国内観測史上最大のM9.0の地震(嵐山町震度5弱、計測震度4.5)が発生しました。地震による津波や火災などにより、東北地方を中心に広範囲で甚大な被害となり、多くの死者や行方不明者がでました。また、福島第1・2原発などの発電所も被害を受け、十分な電力の供給が難しくなり、関東地方(被災地を除く)において計画停電が実施されました。

嵐山町の状況

 今回の地震による嵐山町の被害状況は、3月17日現在で住宅屋根破損192件、住宅壁破損39件、住宅その他破損46件、物置等破損28件、その他29件でした。幸い、火災や死傷者などの報告はありませんでした。
 嵐山町では地震発生後、直ちに嵐山町地域防災計画に基づいた初動体制をとり、被害状況調査を実施し、防災行政無線を使用して、災害優先電話番号の周知と住民に対して落ち着いて行動するように呼びかけました。その後、集計した被害状況を基に活動体制を緊急体制に移行し、職員約100名を動員して、町内の再調査及びひとり暮し老人世帯の安否確認を実施しました。
 翌日12日、各防災会長へ被害状況の取りまとめ依頼、道路・橋梁・公園の被害調査、水道設備・配管の点検等を実施。また、嵐山電工会に町内道路照明灯の点検についてご協力いただきました。13日には、被害状況で最も多かった住宅屋根破損に対して、ブルーシートを各防災会長及び区長を通じて配布しました。

嵐山町は大丈夫?

 嵐山町は、埼玉県のほぼ中央である比企丘陵の中核に位置し、中央部そして南部は平地が多く、北部は小起伏が多い丘陵地と地勢の変化に富んでいます。過去の災害を見ると、台風や大雨による水害や崖崩れは多いものの、地震による被害は昭和6年の「西埼玉地震」以降ありません。しかし、嵐山町は深谷断層の上に位置しており、平成19年度に埼玉県が実施した地震被害想定調査では、「深谷断層による地震」が嵐山町に最も被害を及ぼすとしています。また、嵐山町地震ハザードマップによるとM7.5の「深谷断層による地震」が発生した場合、嵐山町では計測震度5.20〜6.7の揺れが予測され、この数値によると「深谷断層による地震」は今回の「東北地方太平洋沖地震」よりも激しい揺れとなります。

深谷断層について

深谷断層の断層面は、長さ約40km、幅約18kmと想定されており、この断層の中に嵐山町の全域が入っています。


「嵐山町地震ハザードマップ」より

地震に対する準備は?

○自助・共助・公助の連携

 災害時に被害を最小限に抑えるには、「自助・共助・公助」連携が重要になると言われています。
・自助… 「自らの安全は、自らが守る」これが、防災の基本です。自分の手で自分・家族・財産を助ける備えと行動を、「自助」と呼びます。
・共助…
「自分たちの住んでいる地域は自分たちで守る」ということです。お互いに助け合い、隣の皆さんと協力して、地域を守る備えと行動を、「共助」と呼びます。
・公助…
町役場を始め、警察・消防・県・国といった行政機関の応急対策活動を、「公助」と呼びます。
 阪神・淡路大震災時に生き埋めや閉じ込められた人の救助を誰が行ったかという調査では、「自助」66.8%、「共助」30.7%、「公助」1.7%となっており、災害が大きくなるほど行政の対応力が小さくなります。
 災害時、まず頼れるのは「自助」の力です。そして、自分ひとりで対応できない時には「共助」の力が頼りとなります。また、自分が可能ならば「共助」の力として助け合う心構えも必要なことです。そして「自助」「共助」では対応できないもの(物資調達、救助要請、情報収集等)を「公助」が補います。また、「公助」が活動を始めても、支援が一人ひとりに届くためには「共助」の力が必要不可欠となります。こうした連携が、地域、そして自分の被害を最小限に抑え、早期に復旧・復興するために必要なこととなります。
 嵐山町には各地区に防災会があり、昨年9月には総合防災訓練を実施しました。日頃から災害に対する備えをし、「自助」「共助」「公助」それぞれの力を高めることが重要です。

「嵐山町地震ハザードマップ」より

日頃から備えておくもの

日頃から備えておくもの|名称・イラスト
非常持出品 避難する時に持ち出す最小限の必需品。
 男性で15kg、女性で10kg程度を目安にリュック等の持ちやすい状態で準備しておきましょう。

ワンポイント!

●1人に一個の非常袋を用意する。
非常持ち出し品の準備に家族全員が参加すれば、防災意識が高まり、必要なものを入れ忘れることもありません。また、みんなで分担して持てば重量も軽くできます。
●非常袋は何箇所かに分散して保管する。
家具が倒れたような場合、非常袋が取り出せなかったり、中のものが使えなくなるケースも考えられます。庭やベランダなどにも、分散して保管しておきましょう。
●車のトランクに非常袋を入れておく。
車を運転しているときに地震が起こることもあります。また、家が倒壊したような場合にも、取り出して使える利点があります。
●「わが家の防災の日」を決めて中身を点検する。
半年に1回程度、定期的に中身をチェックし、期限切れのものは入れ替えましょう。あらかじめ“我が家の防災の日”を決めておくと忘れずにすみます。

「嵐山町地震ハザードマップ」より

地震が発生したら…安全な避難のために

地震が発生したら|チャート

「嵐山町地震ハザードマップ」より

屋内にいたら… 屋外にいたら…

屋内/屋外にいたら|チャート

避難場所一覧「嵐山町地震ハザードマップ」より

避難場所一覧
問合せ 地域支援課 【電話番号省略】

義援金のお願い

 この度の地震において被災された方々に対しまして、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一刻も早い復興を願い、嵐山町と嵐山町社会福祉協議会では義援金を下記のとおり受付けています。皆さんから寄せられました義援金は、日本赤十字社を通じて被災された方々の復興支援に役立たせていただきます。
■募金箱設置場所
1 嵐山町役場(会計課)
2 嵐山町社会福祉協議会
3 嵐山中央公民館
4 知識の森嵐山町立図書館
5 嵐山町北部交流センター(旧農業構造改善センター)
6 ステーションホールアイプラザ(武蔵嵐山駅内)
7 武蔵嵐山病院
■実施期間
 平成23年3月14日(月)〜平成23年5月10日(火)
※役場職員・社協職員が個別に義援金のお願いに伺うことはありません。詐欺等にはご注意ください。
問合せ
 総務課 【電話番号省略】
 社会福祉協議会 【電話番号省略】

お知らせ
 毎年広報紙4月号に掲載しております、「平成23年度施政方針」「平成23年度予算概要」は、来月5月号に掲載させていただきます。

嵐山町広報『嵐山』240号 2011年(平成23)4月1日
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