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第6巻【近世・近代・現代編】- 第2章:政治・行政

第3節:昭和(町制施行後)

嵐山町

嵐山町議会の定数を減少する条例可決:定数26から24名に

昭和五八年第二回定例町議会【1983年6月29日〜7月1日】
○嵐山町議会の定数を減少する条例(案)の提出について

提案者 中島源之議員 
賛成者 恒木重議員  
〃  三村泰明議員 
〃  長島崇議員  

 これは嵐山町の議会の議員定数を現行の二六名から二名削減して二四名にし、次の一般選挙から適用しようというものである。
 提案理由は、
 一 財政窮迫が叫ばれている今日、少しでも財政削減を考えるべきである。
 二 全国の町村の八六%が減数している。
 三 選挙制度調査委員会が公聴会で意見を聞いた結果、定数を削減すべきであると発言した人たちが過半数をしめた。
 四 員数を考えた時常任委員会は四委員会制を考えると最低六名定員が必要であり、二名削減が妥当であると考えるむねの説明がなされた。
 これに対して質疑がなされ、財政問題と議会制民主主義を守る問題をどうとらえるのかに質疑が集中した。
 採決にさきだち討論が行われた。最初に反対討論が根岸豊議員より行われた。
 反対理由として
 一 現在の議員定数は地方自治法という法律の中できめられた人数で行っており問題はない。
 二 行政改革や財政問題は別の問題であり、そのことに取りくむならば特別委員会をつくりその中で検討すべきである。
 三 昭和五三年(1978)に今まで減少していた条例を廃止して人口増加と住民意識の反映を理由として二六名の定数に全員一致で成立したものを費用の点だけで議論すべきではない。
 四 今回減数条例がでたことに対して議員みずから反省して住民と密着した活動を行い、町政に反映することができるならば解決できる問題であると考える。
という反対討論がなされた。続いて賛成討論を中島酉造議員が行った。
 賛成の理由とし
 一 選挙制度調査委員会の答申は尊重すべきである。
 二 隣接市町村でも多くが減数している。
 以上の賛成討論がなされ採決にうつった。採決にあたって冨岡一夫議員を代表者として「無記名投票とされたい」という文書による要望がだされ無記名投票による採決の結果、
  賛成 一八票
  反対  七票
 以上の結果、原案のとおり可決成立し二四名とすることになった。

『嵐山町議会史』1987年3月
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