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第6巻【近世・近代・現代編】- 第2章:政治・行政

第1節:江戸・明治・大正

大正時代

旧菅谷村・七郷村

大正8年(1919)事務報告

町村制第百十三条第二項に依り大正八年一月一日より仝年十二月三十一日に至る一ヶ年本村役場事務概要左【下】の如し

一、一般事務
 本年中に受理したる文書件数は千八百壱件口頭申請に係るものは七十六件発送文書件数は千九十五件前年に比し七百六十件減少したり而も繁捷を主とし即時処理して停滞せざる様勤めたり

二、村会
 本年中村会開くこと八回会議は最も平穏にして提案諸件は満場一致通過決定せり

三、納税状況
 納税者は納税の義務を重んじ指定期日には大体の納入を見るに至れり

四、学務状況
 教育は累年歩を進め来りしに殊に本年は教授方一掃せられたるにより児童の義務心出席の歩合など大いに向上せり

五、衛生状況
 清潔法の励行及種痘励行など注意を払いたり

六、勧業状況
 諸種の塩水撰冷水温湯浸法等農事上百般に注意を払いたり

七、兵事状況
 普通検査合格者入営及海軍志願者充員応者等ありて事務複雑を極めたり

八、社寺戸口状況
 指定村社二社にして三大祭を執行し一般崇敬の念を高めたり戸数は五百二十九戸にして人口三千五百九十七人、出生百四十人、死亡八十六人なり

九、土木状況
 大字吉田勝田の境橋の修理菅谷通の砂利敷工事等の完成を得たり

嵐山町行政史料(1920年(大正9)2月20日、七郷村会に提出)
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