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第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌

第11節:社会科副読本

『わたくしたちの村 すがや』昭和40年(1965)

一、菅谷村(すがやむら)のあるばしょと土地のようす

(1)地ずをながめて

 地ずを見ながら、村のあるばしょや、土地のようすを話し合いましょう。
 菅谷村は、比企郡(ひきぐん)のほぼまん中にあります。東から西までが、やく四キロメートルあります。南から北が、やく十二キロメートルある。ほそ長いかたちです。東や南の方には田んぼがたくさんあります。北や西の方には、山がたくさんあります。まん中へんは台地(だいち)で、畑(はたけ)がたくさんあります。こうつうもべんりで、工じょうやじゅうたく地にてきしています。
 川は、南の方を都幾川(ときがわ)がながれています。まんなかを市の川(いちのかわ)や粕川(かすがわ)が、東の方へながれています。北の方を、滑川(なめがわ)が東南へながれています。
 また、山の間には、やく一九〇のぬまがあります。これをもとにして、田んぼが、川ぎしにまでひろがっています。

菅谷村のあるばしょ|地図

(2)菅谷村の字(あざ)

 あなたの家は、どのへんにありますか、何という字でしょう。お友だちの家もしらべてみましょう。
 菅谷村には、何という字がありますか、みんなでいくつでしょう。

(3)まわりの町や村

 菅谷村のまわりには、どんな村や町がありますか。
 比企郡にはどんな村や町があるでしょう。
 比企郡は、埼玉県にはいります。埼玉県のまわりには、いろいろな都や県がとなりあっています。何という都や県があるか、地ずちょうでしらべてみましょう。

まわりの町や村|地図

(4)土地のようす

越畑地図

 わたしたちの村は、山や畑などが、ひろがっているところがあります。田んぼのつづいているところもあります。
 学校からながめると、西の方に、おかや山がつづいていて、土地がいちだんと高くなっているようすがよくわかります。
 右【上】の地ずを見ると、西の方に、ぐにゃぐにゃしたせんが、いりくんでいるところがあります。これは、等高せんといって土地の高さをあらわしています。
 こうした高い土地は、田んぼや畑のしごとをするにはふべんなので、おもに、山としてり用されています。
 また、南の方の都幾川にそったところや、市の川、粕川にそったところ、北の方の滑川にそったところに、田んぼがたくさんあって、おびのように、ほそ長くつづいています。
 北の方の山の間にも、田んぼがみられますが、土地も高いので、川から水をひくことはできません。それではどうしているのでしょうか。
 地ずを見ると、北の方には、たくさんのぬまがあります。このぬまの水をつかって、いねをそだてているのです。ですから、田んぼのいちばんかみには、たいがいぬまが見られます。

菅谷村の沼|地図

菅谷村立七郷小学校『わたくしたちの村 すがや』(1965年)
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