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第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌

第11節:社会科副読本

『わたしたちの町 らんざん』昭和52年(1977)

三、町の人々のくらしと町役場のはたらき

(6)安全なくらし

 町には、人びとが安心してくらせるように、いろいろなしくみがあります。

・しょうぼうしょ
 町では、火事をふせいだり、火事になったらそれを消すために、近くの小川町、都幾川村、玉川村、東秩父村と力を合わせて、しょうぼうしょを作っています。嵐山町には、その分しょがあります。また、このほかにも、むかしからのしょうぼうだんというのがあります。しょうぼうしょやしょうぼうだんの人たちは、火事がおこると、すぐ火事場へ出かけて消します。また、空気がかわいて火事のおきやすいころになると、わたしたちの家のまわりや、火のもとを見て「火の用心」の紙をはり、注意するように話します。
 また、じこにあったり、きゅうなびょう気になった時には、きゅうきゅうしゃではこんでくれます。
 嵐山町のしょうぼうしょではたらいている人は、十三人で、五つの地くのしょうぼうしょ全体では、七十三人にもなります。しょうぼう車は、各地くごとに五つあり、しょうぼうしょには、一台、その他の車も二台あります。

・ほけん・えいせいのしごと
 役場のじゅうみんかのえいせいがかりや、地区のえいせいの役員は、町の人びとのけんこうをまもるしごとをしています。
 地区ごとにいる区長さんや、えいせいの役員さんが、役場のえいせいがかりの人とそうだんして、しょうどくや村の人びとのえいせいけんさや、よぼうちゅうしゃなどをします。また、病気になった時には、町にある医院や小川にある日赤などの病院を利用します。
 しにょうしょりについては、小川町のほか五つの町村が、えいせい組合を作って、きょうどうでしょりしています。また、ごみしょりは民間の人にたのんでやってもらいます。

・ちゅうざいしょ
 町には四つのちゅうざいしょがあり、そこにはおまわりさんがいます。おまわりさんは、わるいことがおこらないように、また交通事故などがおこらないように、町中を見てまわったりしています。また、わたしたちが安全に通学できるように、正しい交通の決まりを教えてくれたり、朝、交通せいりをしてくれたりします。

・交通安全と公害のかんしのしごと
 交通安全協会というところで、町の人びとが交通事故にあわないようにするために、いろいろの仕事をしています。
 また、町役場のそうむかでは、水のよごれを調べて、まちがいのないように、町の人たちに注意したり、教えたりしています。

嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月)
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