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第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌

第9節:寺院・神社・堂庵明細帳

比企郡神社明細帳

埼玉縣武蔵國比企郡菅谷村(すがやむら)大字平澤(ひらさわ)字入(いり)
 村社

  白山神社(はくさんじんじゃ)

   昭和二一、一〇、一五 法人登記済

一、祭神(さいじん)
 菊理媛命*1
 伊弉諾尊*2
 伊弉冉尊*3
 菅原道真公*4

一、由緒
天保(てんぽう)十年(1839)ニ至リ再建、然後(しかるのち)明治三年(1870)氏子寄附ヲ以テ修繕ス。明治四十五年(1912)三月十九日同大字字表無格社(むかくしゃ)菅原社ヲ本社ト合祀ス

一、社殿 本殿

一、境内 五十五坪 昭和廿三年(1948)四月廿六日 五五坪
   決 昭和二十四年(1949)十月十八日 五五坪

一、氏子 四拾六戸

*1:菊理媛命(くくりひめ)…黄泉国(よみのくみ)からにげる伊奘諾尊(いざなぎのみこと)が伊奘冉尊(いざなみのみこと)とあらそったとき、二神の主張を聞きいれ助言した。白山神社(はくさんじんじゃ)の総本宮である石川県白山比v神社(しらやまひめじんじゃ)の主祭神。
*2:伊弉諾尊(いざなぎのみこと)…日本神話に登場する男神。天地開闢において伊弉冉(いざなみ)とともに生まれた。本州・四国・九州等の島々、石・木・海・水・風・山・野・火など森羅万象の神をもうけた。天照大神の父神。
*3:伊弉冉尊(いざなみのみこと)…日本神話に登場する女神。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と結婚し、国生みと神生みを行う。火神を生んで死に、黄泉国(よみのくに)(死者の国)を支配する黄泉大神となった。
*4:菅原道真公(すがわらみちざねこう)…平安前期の公卿・学者・文人(845-903)。学問・書・詩文にすぐれ、菅公と称され、後世、天満天神として祭られる。

「昭和38年度文書 埼玉県学事課 比企郡神社明細帳」

白山神社境内図
白山神社境内図『埼玉の神社 大里・北葛飾・比企』(埼玉県神社庁、1992年)1423頁

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