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第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌

第9節:寺院・神社・堂庵明細帳

比企郡神社明細帳

埼玉縣武蔵國比企郡七郷村大字廣野字深谷(ふかやつ)
 村社

  八宮神社(やみやじんじゃ)

一、祭神(さいじん)
 健速須佐之雄命*1
 大己貴命*2
 稲田姫命*3

一、由緒 不詳
 明治四十一年(1908)三月三日上地林八畝(せ)七歩(ぶ)境内編入許可

一、社殿 本殿

一、境内 四百七坪

一、氏子 五拾五戸

一、境内神社
 榛名神社(はるなじんじゃ)
  祭神 彦由伎命*4
     速須佐之雄命*5
     奇稲田姫命*6
  由緒 不詳
  社殿 本殿

 琴平神社(ことひらじんじゃ)
  祭神 大己貴命*7
  由緒 不詳
  社殿 本殿

 天祖神社(てんそじんじゃ)
  祭神 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
  由緒 不詳
  社殿 本殿

*1:健速須佐之雄命(たけはやすさのおのみこと)…建速須佐之男命(たてはやすさのおのみこと)・須佐乃袁尊。日本神話の神。伊奘諾尊(いざなぎのみこと)・伊奘冉尊(いざなみのみこと)の子。天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟。
*2:大己貴命(おおあなむちのみこと)…大穴牟遅神(おおあなむぢのかみ)・大汝神(おほなむぢのかみ)・大穴持命(おほあなもちのみこと)。大国主命(おおくにぬしのみこと)のこと。
*3:稲田姫命(いなだひめのみこと)…奇稲田姫(くしいなだひめ)・櫛名田比売(くしなだひめ)。八岐大蛇(やまたのおろち)退治神話にみえる神。八岐大蛇にのみこまれようとするところを、素戔嗚尊(すさのおのみこと)にたすけられて結婚する。6世の孫に大己貴命(おおなむちのみこと)(大国主神)がある。
*4:彦由伎命(ひこゆきのみこと)…彦湯支命。饒速日(にぎはやひの)命の孫。物部(もののべ)氏の祖といわれる。
*5:速須佐之雄命(はやすさのおのみこと)…建速須佐之男命(たてはやすさのおのみこと)
*6:奇稲田姫命…稲田姫命と同じ。
*7:大己貴命(おおなむちのみこと)…日本書紀では、大己貴命(おおなむちのみこと)と称される。古事記では、大国主命いわれて、国づくりの神とされる。

「昭和38年度文書 埼玉県学事課 比企郡神社明細帳」

菅谷神社(2003年5月22日撮影)

八宮神社|写真1

八宮神社|写真2

八宮神社|写真3

八宮神社境内図
八宮神社境内図『埼玉の神社 大里・北葛飾・比企』(埼玉県神社庁、1992年)1443頁

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