第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌
比企郡神社明細帳
埼玉縣武蔵國比企郡七郷村大字廣野字深谷(ふかやつ)
村社八宮神社(やみやじんじゃ)
一、祭神(さいじん)
健速須佐之雄命*1
大己貴命*2
稲田姫命*3一、由緒 不詳
明治四十一年(1908)三月三日上地林八畝(せ)七歩(ぶ)境内編入許可一、社殿 本殿
一、境内 四百七坪
一、氏子 五拾五戸
一、境内神社
榛名神社(はるなじんじゃ)
祭神 彦由伎命*4
速須佐之雄命*5
奇稲田姫命*6
由緒 不詳
社殿 本殿琴平神社(ことひらじんじゃ)
祭神 大己貴命*7
由緒 不詳
社殿 本殿天祖神社(てんそじんじゃ)
祭神 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
由緒 不詳
社殿 本殿*1:健速須佐之雄命(たけはやすさのおのみこと)…建速須佐之男命(たてはやすさのおのみこと)・須佐乃袁尊。日本神話の神。伊奘諾尊(いざなぎのみこと)・伊奘冉尊(いざなみのみこと)の子。天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟。
「昭和38年度文書 埼玉県学事課 比企郡神社明細帳」
*2:大己貴命(おおあなむちのみこと)…大穴牟遅神(おおあなむぢのかみ)・大汝神(おほなむぢのかみ)・大穴持命(おほあなもちのみこと)。大国主命(おおくにぬしのみこと)のこと。
*3:稲田姫命(いなだひめのみこと)…奇稲田姫(くしいなだひめ)・櫛名田比売(くしなだひめ)。八岐大蛇(やまたのおろち)退治神話にみえる神。八岐大蛇にのみこまれようとするところを、素戔嗚尊(すさのおのみこと)にたすけられて結婚する。6世の孫に大己貴命(おおなむちのみこと)(大国主神)がある。
*4:彦由伎命(ひこゆきのみこと)…彦湯支命。饒速日(にぎはやひの)命の孫。物部(もののべ)氏の祖といわれる。
*5:速須佐之雄命(はやすさのおのみこと)…建速須佐之男命(たてはやすさのおのみこと)
*6:奇稲田姫命…稲田姫命と同じ。
*7:大己貴命(おおなむちのみこと)…日本書紀では、大己貴命(おおなむちのみこと)と称される。古事記では、大国主命いわれて、国づくりの神とされる。