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第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌

第7節:七郷村郷土研究(抄)

第二編 郷土研究

第七章 七郷村に於ける教化

第六節 宗教

觀察要項

1 宗教上の設備にどんなものがあるか。そしてどんな効果を表してゐるか。わが村の宗教には、佛教が主で他には殆どないといふてよい。第五章に述べたやうに曹洞宗に属する寺が多くて(六寺)天台宗が僅か二つ、真言宗一あるのである。

2 宗教の自由なること これは帝国憲法の規定する所で猥に干渉しない事になってゐること。

3 佛教以外の宗教 天理教信者は幾人かあるを見る。その他の基督教などは殆どないだらう。

 埼玉縣下の寺院總数は二千二百六十七寺にして平均一町村に六箇寺院を有する割合なれば、吾が村の九箇寺は少し多すぎる觀がある。其の中無住二あ り。縣下に於ても其の四割強は無住なり。本縣に於て最も多い宗派は新義真言宗(八九〇)で次は曹洞宗(五七五)、天台宗(一七六)、浄土宗(一六五)、真 言宗(各派共一八四)、臨済宗(各派共一三〇)等である。

七郷尋常高等小学校(板倉禎吉編)『郷土研究』(嵐山町立七郷小学校蔵)
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