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第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌

第7節:七郷村郷土研究(抄)

第二編 郷土研究

第五章 七郷村の觀察

第一節 七郷村の位置

觀察要項

1 村(自己の)は何處にあるか 村だけの人に対しては、あまり必要であるまいが、交通、通信の頻繁な世の中にあっては云ふ迄もなく必要である。やがて日本及び世界地理を學ぶにすぐ様必要である位置の基礎感念となるのである。

2 位置が我々生活に如何なる関係をもってゐるか、假へば海に遠い處、町に遠い所、鐵造に遠い所の不便を具体的に知らせる。

 我が七郷村は埼玉縣の中央部比企郡の北西部に位し、帝都を隔つる西北約十六里、本縣廳を去る北西約十一里、比企郡役所を離る西北三里にて、東は宮前村、福田村、南は八和田村、菅谷村に接し、西は大里郡男衾村、北は大里郡小原、本畠の二村に境す。北方三里餘に熊谷町、南西二里弱で小川町、南東三里弱で松山町がある。これ等の都会は本村の政治上、産業上、教育上、また交通上、即ち本村の發展上に直接大なる関係をもってゐる。

七郷尋常高等小学校(板倉禎吉編)『郷土研究』(嵐山町立七郷小学校蔵)
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