ページの先頭

第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動

第3節:法人組織

日本赤十字奉仕団

結成された日赤奉仕団
       人道博愛の精神でボランティア活動を

 久しく待望された赤十字奉仕団がようやく、結成となり二月十三日、嵐山中央公民館に日赤埼玉支部関係、奉仕団埼玉支部長、比企福祉事務所長などを来賓に迎え結成の式を挙げました。
 名称は「嵐山町赤十字奉仕団」で多くの方の団員登録を得て、これからの活躍が期待されています。
 ここで、赤十字奉仕団とはどんな性格をもつものかをご紹介します。
◇赤十字奉仕団は赤十字の人道、博愛の精神のもとに赤十字の使命とする人道事業を達成するために結成されたボランティアの組織です。
 信条
1、すべての人々の幸せを願って陰の力となって人々に奉仕します。
2、常に工夫して人々のためによりよい奉仕ができるように努力します。
3、身近にできるボランティア活動をひろげてすべての人々と手をつないで世界の平和につくします。
 活動にあっての心がけ
①人道の原則
赤十字奉仕団は「人道の原則」に基づいて行動します。
「人道の原則」は赤十字社が活動するにあたって、最高の地位を占める大切な原則です。
 これは、赤十字の使命が、人間の肉体的、精神的な苦しみを和らげ、また、その生命の尊厳を守り、人間の幸福をはかるために行動することであることを示しています。
②公平の原則
赤十字奉仕団は、いかなる国籍、人種、宗教、思想をもつ者に対しても差別なく活動を行わなければなりません。これは、赤十字の活動にはなくてはならない原則です。
③赤十字奉仕団は、すべての人々からいつも信頼を受けるために、いかなる場合にも、政治的、人種的、宗教的、または思想的性格の活動には参加しません。この原則がゆらいだ時、赤十字は、その活動に対する支持者の多くを失うことになるためです。
④無報酬の原則
赤十字奉仕団は、その活動からいかなる形においても利益を求めません。
 以上のことを基本に活動するわけですが、赤十字奉仕団には、このような信条に共鳴する方はだれでも参加できます。
組織は
     委員長  関根天津
     副委員長 大塚満津
      〃   村田藤子
      〃   瀬山よし
 そのほか委員として各地区には若干名の代表がいます。

『嵐山町報道』279号 1979年(昭和54)4月5日
このページの先頭へ ▲