第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動
国立女性教育会館 (NWEC)
豊かな“里づくり”をめざし 嵐山で町民文化大学開く
豊かな“里づくり”を進めている比企郡嵐山町はこのほど、その一環として「町民文化大学」を開講した。
『埼玉新聞』1981年(昭和56)6月24日
同町では、五十四年度に住民、文化団体、学識経験者らメンバー二十人で「嵐山町文化行政懇談会」(簾藤惣次郎代表)を作り、報告書「里づくり文化構想」をまとめた。それは「美しい自然」「ゆかしい歴史」「近代的な公共施設」という嵐山町の“独自性を生かした里づくり”を推進しようというもの。町民文化大学は、その構想に基づく里づくり推進の第一弾。「学習の場を通じて嵐山町を愛する心を養ってもらおう」というのがねらい。
この日は、同町菅谷の国立婦人教育会館の研修棟で、関係者と受講生百七十一人が参加して開講式が行われた。開講式では関根茂章町長が「ふるさとである嵐山をみなさんに十分に知ってもらい、手作りのわが嵐山を作って行きましょう」とあいさつした。その後、作家の松本清張氏による「古代史と私」と題した講演が行われ、この日の開講式を終えた。
なお、同大学では今後、必修コースの「里づくり教養講座」と選択コースの「歴史講座」「焼きもの講座」「女性講座」「健康講座」を来年三月まで毎週土、日曜日に開く。