第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動
一歩の会
まちかど探訪
地域とともに一歩ずつ
一歩の会では、今年度より七十歳以上の一人暮らしの方との「昼食会」をスタートしたというのでお話しを伺いました。
『嵐山町報道』410号「まちかど探訪」 1992年(平成4)8月1日
一歩の会とは、地域婦人会のともろう会から独立したボランティア活動の会で九年になります。
地域の高齢者問題を考える会として発足し、一歩ずつ進もうというので、「一歩の会」という名称がつきました。
第一回の「おひるの集い」は、六月十八日に行なわれました。メニューは、おとしよりの方が好まれるものを、六・七品きれいに盛り付けられました。大勢で一緒に食べる楽しさ、おとしより同志の交流、そして若い人とのコミニケーションとして、和やかな昼食会でした。
ちなみに、今回のメニューは四百円で出来上がり、さすが主婦の腕前です。
又、自治会館へこられない方には配達もし、大変感謝され喜ばれました。このような交流の中から、おとしよりの要望が聞けたり、一人暮らしの方が安心して暮らせる手助けができればと思っているので、気楽に声をかけてもらいたいそうです。
一歩の会では、二人一組で毎週ひなた荘へ入浴介助、嵐山コロニーやおにの家へもお手伝いに行ってます。
ボランティア活動を長く続けられるコツは何ですかの問に「自分一人では何もできないけれど、グループでローテーションを組んでいるのでやれます。」と爽やかに話されました。
高齢者問題や障害者問題に取り組むには、地域と行政との密接な連携が必要であることを感じました。また、青年層や男性がボランティア活動に参加してくれたら素晴らしい思いました。
行政はどう見ているのかな。