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第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動

第1節:婦人会

菅谷地区婦人会『つどい』創刊号1958

生活改善に想う

             志賀 滝沢イセ

 此の頃はラヂオを聞いても新聞雑誌を見ても生活改善が盛んにさけばれています。生活改善と言うと、たれもがすぐお金のかかる事と思って居るようです。私はある時相当の地位の人からこんな事をききました。「婦人会が生活改善、改善というけれども大金のかかる事を、そうたやすく出来る事ではない」と言うのです。それは無理もない話です。お勝手を直す、かまどを直す、水道にする、天日風呂を作る、という事は大金のかかる事でどちらもすぐ出来るということではありません。でも、これらの改善はしようと思えば事情のゆるすかぎり個人でもやれる事です。一方冠婚葬祭、諸交際については一個人ではとうてい出来るものではありません。皆様に理解の上、協力して頂く外ありません。これについて婦人会から各区長さんに協力をおねがいして字の規則を作って頂き、各人が自覚し、協力したならば、りっぱな生活改善が出来るのではないでしょうか。農村ではいろいろの迷信、因習、世間体、外聞等によって【生活改善が】大変はばまれているようです。迷信等も重く用いている人が大ぜい居る限り一がいに廃するというわけにもいきませんでせうが、家の中を文化【文化的に?】する改善も今時どなたものぞんでいること、それと共に無駄の省けて、経済負担をかるくする生活改善を一日も早く実行したいものです。あちら、こちらから改善の波が立つならばいづれみんな波にのって来る事と思います。

菅谷地区婦人会『つどい』創刊号 1958年(昭和33)11月
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