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第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動

第1節:婦人会

菅谷婦人会志賀支部 文集『あゆみ』1960

感想

            根岸園子

 私は自由を望みたい。すべてが自由でありたい。然し誰もが無限の自由を望めるものでしょうか。それで私はお互の自由を守る為には自分の自由を捨てる事であると思います。婦人会も生れてここ九年、私達は一人で生きて行く事の出来ない人間です。然も尚弱い力の婦人が母親学級に料理講習にそして又レクリエーションにと日進月歩の世にふさわしい進展ぶりを見せている事は誠によろこばしい事実です。或る村では婦人会脱退論で家内もめしたとか、世は様々である、損得を論せずもっともっと必要以上に手をさしのべて助け合うことが人の道ではないでしょうか。嫁ぎ先の親が封建制であり、ままにならない人はやむを得まい。村の為会の発展のために一人でも多く会員となり協力して頂きたいものです。誰しも都合の良い時ばかりではない。お互いが都合しあって仲むつまじく歩んだならば必ず目的地に達する事が出来るのではないでしょうか。

菅谷婦人会志賀支部『あゆみ』 1960年(昭和35)1月
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