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第6巻【近世・近代・現代編】- 第8章:女性の活動

第1節:婦人会

嵐山町(町制施行後)

婦人のページ

地域に根ざした活動を目標に

                菅谷 寺山サキ子

 九月十四・五日に開催された嵐山町「婦人団体指導者研修会」に参加することができました。日ごろ、各地域で婦人団体(主として婦人会)の役員として活動している三十八名の参加です。
 まず、婦人教育会館、大野曜先生の「家庭生活の変化と婦人の役割」と題する講義、専門職員、橋本ヒロ子先生の「情報図書室の利用について」のお話と研修が始まりました。
 参加者で宿泊する人が二十名、その中で初めて婦人会館へ泊まる人が約半数、近くて遠い婦人会館……を思いました。そして「ともろう会」広報部から取材にみえた二人を交えて夜のひととき交流会がはじまりました。
 初めて顔を合わせる人もいるからでしょうか、最初はみんな緊張気味でしたが、自己紹介が終わり、それぞれが持っている悩み、疑問などが出はじめると、だんだん雰囲気も盛り上がり「婦人会と言うイメージが漠然としすぎている」「もっと理想を高く掲げることが必要ではないか」と話がすすみ、「理想を高く掲げることが必ずしもよいこととは思わない。会員の要望とあわなければ……」、又婦人会と趣味的な会との違いは地域との関わりにあるのでは、地域に根ざした活動が大切ではないかと話が広がっていきました。中には、老人会、子供会、婦人会が手を取り合って一つのことを成しとげるという所もあり、思わず感激してしまいました。
 最後に、日航機墜落現場となった上野村で婦人会の人々が見せた、みごとと言えるボランティアの心、結集する力のすばらしさに私達もいざという時、あのようにできるだろうか、できるように努力しようと力強くみんなで確認しあいました。
 最後に、婦人会は町のお母さん役であるという教育委員会のお話で終りました。
 翌朝、ささやかな草取りボランティアのあと、嵐山町では初めてという「グランドゴルフ」を体育指導員根岸恵治先生から教えていただきました。ゲートボールとゴルフを合わせたような競技です。六人ずつに分かれ、ゲームを進めながらの講習です。昨夜の話し合いがよかったのか大分うちとけています。
 空は今にも泣き出しそうな空ですが、草原運動場には元気な声がひびき渡ります。コンディションは今ひとつ、大きくから振りしたり、とんでもない所へボールが飛んでいったり、思うようにはいきません。スコアの悪さはグランドの悪さにしてしらん顔です。でもやっぱりスポーツはすばらしい、人の心を豊かにしてくれます。参加してよかった!
 この二日間で学んだことを生かし、みんなで力を合わせていきたいと思います。

『嵐山町報道』335号「婦人のページ」 1985年(昭和60)10月15日
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