第6巻【近世・近代・現代編】- 第2章:政治・行政
嵐山町
町長室だより
節電
原発の封じ込めは苦闘が続く。東電福島第一原発では、多くの勇者が、日夜を分かず身の危険のなかで、日本国の浮沈を背負い、懸命に奮闘してくれている。日本人のひとりとして、有り難く感謝の気持ちは、筆舌に尽くし難い。日本中否世界中が、功成り無事の帰還を一日千秋の思いで待っている。
嵐山町広報『嵐山』243号「町長室だより」 2011年(平成23)7月1日
梅雨が終わると本格的な夏の到来です。東京電力に続き、関西電力も節電を打ち出す。
家庭の節電と企業の節電は異にして大。生産活動の停滞は即経済成長に雇用に甚大な被害となる。国内経済の空洞化も懸念される。
この夏は、電力について、だれもがしっかりと考えざるを得ない、暑い季節となる。 兼好法師は、「徒然草」(第五十五段)に、家は夏向きに建てよという。直射日光を遮断し、家の庇を深く、風通し、床高く除湿と。
今夏は緑のカーテンが叫ばれる。風鈴、簾、団扇、氷、打ち水、そして、日本国の電力を考えるのはどうだろうか。