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第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌

第10節:嵐山町誌

三、村の生活(その二)

第1節:家普請(一) 建築費

 ここまで私たちは、年貢の問題を中心として、これにまつわる村の生活のいくつかをとり出して検討して来た。これはいわば百姓の公的な生活面である。この公的な生活の面に対して、私的な生活の面を考えることが出来るだろう。これは公的なものに率いられ、助けられ、制約されながら、しかも公的な生活の基盤となってそれを成立させているものである。この両者は全く、相待乃至相関の関係にあるわけである。この私的な生活の面を覗いてみよう。

『嵐山町誌』(嵐山町発行、1968年8月21日)
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