第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌
杉山村
地籍帳
武蔵國比企郡 杉山村
官有地
第一種
一、神地 村社反別三畝拾四歩
第三種
一、林反別貮反三畝拾歩
内
用材林反別壹反八畝拾三歩
薪炭(しんたん)材林反別四畝廿七歩
一、原野反別五町七反八畝廿貮歩
内
芝地反別四町八反八畝拾歩
秣場(まぐさば)反別九反拾貮歩
一、籔地反別壹畝歩
一、河反別貮町五反四畝拾五歩
内
市ノ川反別貮町壹反四畝歩 但 長三千二百拾間 巾平均二間
賀須川反別四反拾五歩 但 長千二百十五間 巾平均壱間
一、溝渠(こうきょ)反別四反四畝拾五歩
内
用惡水路反別三反貮畝拾五歩
堀敷反別壹□貮畝歩
一、堤塘(ていとう)反別壹町貮反四畝拾八歩
内
市ノ川堤敷(つつみしき)反別壹町貮反歩
賀須川堤敷(つつみしき)反別四畝拾八歩
一、道路反別三町八反貮畝六歩
内
村道反別七反廿歩
耕作道反別三町壹反壹畝拾六歩
第四種
一、寺院境内反別九畝拾七歩民有地
第一種
一、田反別貮拾四町九反廿四歩
内
反別貮畝拾歩 冷水堀
反別八歩 湧水場(ゆうすいば)
外反別壹町七反五畝廿九歩 畦畔敷
一、畑反別貮拾八町八反九畝拾七歩
内
反別廿貮歩 湧水場(ゆうすいば)
一、郡村宅地反別四町三反六畝廿四歩
一、田荒地反別貮畝廿五歩 明治九年ヨリ仝十七年迄九ヶ年季
一、林反別六拾五町九反廿歩
内
用材林反別四町三反貮畝歩
薪炭(しんたん)材林反別六拾壹町五反八畝廿歩
一、藪地反別壹町五反四畝廿六歩
一、芝地反別壹反八畝廿三歩
一、小學校敷地反別貮反六畝七歩
第二種
一、溜池反別壹町貮反四畝三歩
一、墓地反別貮反壱畝拾四歩
一、斃馬捨場反別七畝廿四歩
合反別百四拾三町六反壹畝廿三歩
此譯
官有地
此反別拾四町貮反壹畝廿三歩
民有地
此反別百貮拾九町三反九畝廿六歩
右者地籍編纂之儀本年本県乙第六号ヲ以御達之趣ニ依リ私共立會取調候処書面之通相違無之候也比企郡杉山村
明治十五年五月十八日 小前惣代 早川徳次郎㊞
仝 水島源次郎㊞
戸長 初雁良助㊞埼玉縣令吉田清英殿
標籏建設地所近傍(きんぼう)図調製心得
一、図面ハ標籏建設地ヲ実見シ地券図ニ照準シテ雛形ノ如ク標籏アル処ヲ中央トシ北ヲ上トシ南ヲトシ東西ヲ左右トシ美濃全紙充分丈ヶ地券図(六百分一)(即チ一分壱間)ニ写取可シ
一、若シ美濃全紙之内一両三村相跨候時ハ各村申合調製スベシ
一、此図面ハ通知之日ヨリ五日□内当出張所江差出スベシ
一、佗日官吏派出之標籏建設地不分明之節ハ各役場江尋問致ベクニ付直ニ答ヘ得ル為メ此圖面之扣圖ヲ役場江貯有シ置ク可シ
一、圖上ニ者縣郡村字堺地番号一田畑森林墓地池沼芝地秣場(まぐさば)岸堤川名及ヒ水流□□□向道路ハ國道県道里道ノ区別并ニ到達スヘシ地名所有主ノ姓名等分明ニ記載スヘシ参謀本部測量課出張官
『地籍帳 武蔵國比企郡 杉山村』