埼玉県内では主にヤッカガシといい、漢字を当てれば「焼嗅」でヤイカガシとかヤキカガシともいいます。鰯の頭を囲炉裏などで唾を吐きかけながら焼いて、柊の枝にさし、トボグチなどにさします。漢字で「嗅」という文字があるように、葱などの臭気を出すものを囲炉裏で焼いたりもします。青森県や岩手県では節分ではなく、小正月にヤッカガシを行います。青森県では割木に煮干し、昆布、焼き豆腐を挟み、家の窓々にさしたりします。