第6巻【近世・近代・現代編】- 第6章:くらし
菅谷
埼玉県比企郡菅谷村大字菅谷
行政史料 昭和15年(1940)
仏堂 千日堂
右仏堂左記ノ通り寺院所属致度二付御認可相成度関係書類添付此段及申請候也
昭和十五年 月 日 仏堂受持僧侶
比企郡菅谷村大字菅谷東昌寺住職
中島信龍 印
埼玉県知事土岐銀次郎殿
一、名称 千日堂
二、所在地 比企郡菅谷村大字菅谷字東側百五拾四番
三、本尊ノ称号 千手観世音
四、由緒沿革
宝永三年(1706)先ノ知行岡部藤十郎元貞廃寺跡ヲ多田平馬重勝二賜リ則一宇ヲ建立千手観音ヲ安置シ多田堂ト名ケ永ク子孫ノ墳墓ノ地トス。享保八年(1723)松山宿吉田七兵衛比企郡内ノ観音ヲ順拝札所ヲ開基シテ之レヲ比企弐拾六番ノ札所トナス。寛政九年(1797)重勝ノ子嗣一角英貞ノ建テタル由来ノ碑文モ境内ニ現存シアリ。明治七年(1874)五月時ノ判官ニ依リ千日堂ト改称シ来レリ
五、教義儀式及行事ニ関スル事項
教義ハ曹洞宗ノ教義ヲ布演儀式ハ曹洞宗ノ儀式ニ依遵(いじゅん)シ毎年九月二十日祭典ノ行事ヲ行フ
六、管理維持ノ方法
東昌寺住職管理ノ責二任シ維持費ハ仏堂所有財産ノ内ヨリ毎年度ノ予算ニ計上シ充当ス
七、属スへキ寺院ノ名称及所在地
比企郡菅谷村大字菅谷九番地東昌寺
八、属スヘキ寺院所属宗派ノ名称
曹洞宗
九、属スヘキ寺院ノ選定理由
大正八年(1919)ヨリ東昌寺受持トシテ事実上ノ管理ヲ受ケ来リタルニ由ル【因ル】
根岸久一郎 印
関根正作 印
関根清一 印
米山松五郎 印
菅谷村長岩澤弥市殿