第6巻【近世・近代・現代編】- 第6章:くらし
根岸
子育観音
松山町より二里半、東上線菅谷駅下車南へ約十町菅谷村大字根岸にあり。
『発展の武州松山』掲載の広告 1925年(大正14)
当子安如意輪観世音菩薩は今を去る事一千有余年、天台密教の祖と称せらるゝ叡山第一の座主慈覚大主一刀三礼の御作にして古来道徳の崇敬参拝するもの陸続踵(きびす)を接し利物の大用響の声に応ずる如く祈れば必ず霊験あり殊(こと)に安産、育児の擁護を祈り験(しるし)を得る者頗(すこぶ)る多く四方より来り皆其の妙益を希(ねが)ふ毎年二月及十月各廿日祭典を執行す。