第6巻【近世・近代・現代編】- 第1章:地誌
比企郡堂庵明細帳
埼玉縣管下武蔵国比企郡吉田村(よしだむら)字前(まえ)
村持
真言宗新義派*1○阿彌陀堂(あみだどう)
一、本尊 阿彌陀如来(あみだにょらい)
一、由緒 寛永(かんえい)二年(1625)九月十五日創立
一、本堂 間口二間三尺 奥行四間
一、境内 百九拾貮坪 官有地第四種
一、信徒 四拾人
一、管轄廰(かんかつちょう)迄 拾四里
以上
昭和十七年(1942)二月十七日比企郡七郷村大字吉田曹洞宗(そうとうしゅう)宗心寺所属ノ件認可ス
*1:真言宗新義派(しんごんしゅうしんぎは)…新義真言宗。空海(弘法大師)(774-835)を開祖とする真言宗の一宗派。紀州・根来寺(ねごろじ)を開いた覚鑁(かくばん)(1095-1143)を派祖とする。その後、大和・長谷寺(はせでら)を総本山とする豊山派(ぶざんは)、東山・智積院(ちしゃくいん)を総本山とする智山派(ちざんは)とに分かれる。
「昭和38年度文書 埼玉県学事課 比企郡堂庵明細帳」