北側から本郭へ入るための小口は最も堅固な防禦で守られています。北二の郭からは大きく迂回して狭い坂小口を通って本郭へ入らなければなりませんが、本郭の非常に高い土塁上からは横矢がねらい、正面には現在小祠のまつられている部分に、やぐらがそびえていたと考えられ、侵入者は真上からの攻撃にもさらされることになります。また、本郭を取り巻く空堀は堀道となっており、東二の郭や南二の郭からの援兵がいつでもかけつけられるようにもなっています。