井戸郭は、この南裾にある帯郭の水の手を守る役割を持った郭と考えられますが、本郭へ通じる3つの小口の1つともなっています。本郭へは木橋を渡って入ることができますが、ここには左側からの強力な横矢がしかけられていて敵の侵入を拒んでいます。 また木橋下の堀は、南二の郭から東二の郭や本郭西側へと通じる堀道となっており、味方の兵にとっては便利な通路であったことがわかります。