(イラスト:森井勝利) 泊瀬に今は葬られた紀の皇女の死を玉の緒が切れ乱れ散っていると婉曲な表現で嘆きを表わした歌です。古墳を発掘調査すると、勾玉やガラスのビーズがまるでまき散らしたようにバラバラに出土することがあります。1400年の時空を超えた世界に思いを走らせる一瞬です。