嵐山町(らんざんまち)は、緑豊かな田園と里山、京都の嵐山にたとえられるような美しい渓谷を抱えた、自然の彩り豊かな町です。
これらの自然の姿は、嵐山町の土台をつくる岩石や地層などが、長い時を経て変化してきた結果なのです。
地質とは、大地を構成しているものや、その状態などの総称です。
その地質が影響を与えるものは、山地・台地・平野といった「地形」、畑や水田の分布等に見られる「土地の使い方」、植生・川の流れ方・地すべり・土砂崩れ・水害地震等の「自然災害」など多岐にわたっており、見えないようでも私たちの生活の色々な所に関わっています。
また、嵐山町の自然の歴史も、地質を調べることによって、ひもとくことができるのです。
このジオロジアの内容は1999〜2004年までの調査による報告書『嵐山町博物誌調査報告第9集』(2004)を基にしました。
また写真は、主に2010年までに撮影したものを使用しています。