サンショウウオは、昔から人々に親しまれてきた動物のひとつです。その証拠が縄文土器の模様にも現れています。西関東から甲信地方あたりで出土する縄文中期の土器には、サンショウウオをモチーフにした模様の入ったものが多数出土しています。嵐山町でも大蔵地区の行事免遺跡から同様のものが出土しています。残念ながら、この模様が何のためのものなのかは解かっていません。また、ハコネサンショウウオなどの種は食用にも利用されています。福島県桧枝岐地方の名産として知られる「サンショウウオのくんせい」は特に有名です。サンショウウオの名も“山椒の香りがする魚”という意味だとか。